みなさん、こんにちは。fmです。
万年筆を使う上で、その仕組みや使い方を理解することはとても重要です。もし闇雲に使用して、お気に入りの一本をダメにした…なんて事態も起きかねません。
今回は、万年筆初心者の方向けに、以下3つに重点を置いて、簡単に説明したいと思います。
- 万年筆で字が書ける仕組みとは?
- 一番重要!使い方と使用上の注意
- 日頃のメンテ、ケアについて
1.
まず、字が書ける仕組みについて。
万年筆でインクがてスラスラ出てくる訳は、①毛細管現象と、②気液交換作用にあります。
チョットヨクワカンナイ…という反応がふつうだと思いますので、簡単に言い換えましょう!笑
ティッシュの端を水で濡らすと、じわーっと染み込んでくるじゃないですか、これが毛細管現象です。
要は、液体が細かい隙間にしみこんでくることですね!
気液交換というのは、入れ物の体積は変わらないので、水が出たぶん、空気が入りますよという仕組み。
ペン先には、インクが染み込ませるシステムと、インクが出た分空気を取り込むシステムがあるというわけです。
2.
こういう少し仰々しいメカニズムであるが故に、使い方にもポイントがあります。
筆記時は、ペン先の金属面が上になるようにして書いてください。筆圧に応じて弾性を発揮してくれるので、心地よく書くことができます。

これを誤ると、ペン先の金属部であるニブが歪んでしまい、インクの出が悪くなったりしてしまいます。
3.
メンテナンスがいると聞くと、面倒な気持ちになるのも分かりますが、万年筆を使う上では欠かしてはなりません。
しばらく使用してないと、中でインクが固まり、インク詰まりを起こすことがあります。
この際は、ペン先(コンバーター式の場合はコンバータも)を、洗浄する必要があります。
洗浄手順はこちら。
- コップに水か40度前後のぬるま湯を用意する
- ペン先ごとコップへ入れる
- 通常2時間ほど入れておけば洗浄できますが、しばらく万年筆を使用していない場合は寝る前にぬるま湯に入れて一晩置くのがベター。
- ペン先を入れると水にインクが溶け出すので、濃くなるたびに交換する。
- コンバーターの場合はコンバーターを装着したままペン先をコップに入れて、インクを吸入するように水を繰り返し出し入れする。
特別な機械などは必要ないので、使用インクを別のものに変えたい時なども、この手順を行い、お好きなインクを楽しむことができますよ!
いかがでしたか?
万年筆は、今時のボールペンに比べると手はかかりますが、書く喜びや、持つ楽しみはひとしおです。
今回の記事を参考に、読者の皆様が楽しく万年筆を使っていただけると幸いです。
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