こんにちは、fmです。

若い世代の車離れが叫ばれる時代に一体なんだ!と言われそうなタイトルですが(笑)、筆者やその周りの人々を含め、一定数の若いクルマ好きが存在することは間違いありません。

また、車にそこまで興味が無くとも、おしゃれな車に乗ってみたいと、フィアットやアルファロメオなどに目を向け始めた方も居るかと思います。

しかし巷に流れるイタリア車のイメージと言えば、「壊れる」、「維持費が莫大」など、ネガティブな言葉ばかり...

そこで、熱心なクルマ好き、だけでなく、少しおしゃれなクルマに乗りたい若い世代(かくいう自分も20代ですけども笑)に向け、

20代でも手の届くイタリア車ってどんなのがあるの?、実際のところ維持ってどうなの?、という疑問にお答えするシリーズで展開していきたいと思います!!

今回は今は知る人ぞ知るブランド、ランチアです!

筆者は20代半ばにして既に、アルファロメオを二台乗り継いでいますが、覚悟を決めて購入してしまえば意外と維持できちゃいますよ笑

ランチアってどんなメーカー?

ランチア(LANCIA)は、1906年にトリノで誕生した自動車メーカーです。20世紀前半、先進技術を取り入れた高級車として人気を得たランチアは、複数の経営者を経たのち、1969年にフィアットの傘下となりました。

フィアット傘下に収まったのちは、フィアットグループ内で高級車の立ち位置を担い、好評を博しました。またこのころに、WRCへ出場するなどラリーカーやそのホモロゲーションモデル開発に力を入れたため、スポーティーなイメージが確立されています。

現在、ランチアブランドは縮小し、イプシロンという車種のみが、イタリア国内で専売されるだけとなってしまいました。

生産終了モデルがメインターゲット

そんなランチアで狙い目となるモデルは、生産終了した車種となります。

  • デルタ 3代目(20082014)

デルタは、1979年に登場したハッチバックが初代ですが、こちらは走れば止まると揶揄されており、正直使い物になりません…笑

(ほんっとにいいクルマなんですけどね、、なんせ気合と根性を必要とするクルマです(笑))

私が知っている方に、20代で初代デルタに乗っている方もいますが相当なクルマ好きですので、日常使用を目的におしゃれな車を乗りたい方にはお勧めできません。

オススメしたいのは、2008年から2014年にかけて生産された、3代目モデルです。

こちらはスッキリした現代的なデザインです。

また、エンジンをはじめ、フィアットグループ内のアルファロメオ・ジュリエッタと共通のパーツも多いため、信頼性も高くなりました。

内装は、イタリアの高級インテリアブランドであるポルトローナ・フラウが担当したレザー製です!

座面はこのクラスの車では異例の広さと柔らかさで、小さな高級車という名に恥じない作りとなっています。

2019年9月現在、中古車サイトでは100万円代後半から複数台掲載されていますが、どれも走行距離が多いのが現状です。

高額なタイベル交換を済ましているなど、こまめな整備がされている個体を選ぶのがポイントになります。

  • イプシロン 初代(19942002)、2代目(20022011)、3代目(2011年〜)

初代イプシロンは、プレミアムコンパクトカーとしてエンリコ・フミアがデザインした3ドアハッチバックです。初代の特徴の一つに「カレイドス」と呼ばれるセミオーダー形式があります。内装や外装のチョイスが100通り以上も用意され、人気を博しました。現在中古車市場に出回る個体も、どれもが異なる仕様なのでお気に入りを見つける楽しみもあります。

2代目は、初代から完全リニューアルされアクのないデザインとなりました。それでも特徴的なテールランプや、バイカラーのボディ、鮮やかで大ぶりなレザーシートなど、ランチアらしさの詰まったものとなっています。

トランスミッションは5速MTと2ペダルMT(ATと同じ仕様)であるD.F.N.が用意されています。このD.F.N.、イタリア語で「何もしなくていい甘美さ」の意味。低速時にはそこそこギクシャク感が生じますが、おそらく大抵の方は気にならないと思います。またATモデルですので気軽に乗ることができます。運転を楽しむという意味ではMTがお勧めです。

エンジンは、1.4Lの4気筒エンジンと、一部1.3LディーゼルターボエンジンMultijetが搭載された個体も輸入されています。フィアットにより開発されたもので、後者は燃費がよく信頼性も高いものとなっています。

3代目では、5ドアハッチバックとなり、3代目デルタを小さくしたようなデザインです。

デザインは現代的でスマートな印象ですが、私は試乗時、インテリアの高級感はこれもでのモデルに比べると低くなっているように感じました。また後席は少し窮屈です。比較的新しいモデルですので、スタイリッシュさと丈夫さが魅力です。

フィアットグループのアメリカ車ブランド・クライスラーからも同じ車が販売されており、こちらはランチア版より相場が低いので狙い目となっています。

  • ムーザ(20042012

 ムーザは、フィアット・イディアをベースとしたミニバン風ハッチバックで、2代目イプシロンに似たデザインを纏っています。トランスミッションも2代目イプシロンと共通ですが、エンジンは、1.6Lと1.9LのMutijetエンジンがラインナップに加わっています。

ムーザでは、インテリアトリムをポルトローナ・フラウが担当するなど、一般的なミニバンとは異なり上質な仕上げを謳っています。

  • テージス(20012009

テージスは、ランチアが自社の路線を個性的で高級志向と定め発表した大型セダンです。日本には正規輸入されませんでしたが、ガレーヂ伊太利屋により少数ながら輸入されています。

5気筒エンジンや、アルファロメオ製3LV6や、147GTA/156GTA譲りの3.2LV6等のバリエーションがあります。トランスミッションは、6速MTまたはアイシン製5速ATが組み合わされます。

ランチアのフルサイズセダンとしての伝統にのっとり、イタリア大統領公用車やローマ教皇御料車としても使用された品位ある車です。また、アルファロメオ伝統の名作である今はなきV6エンジンを楽しめる車という点もあり、国内での希少性からも、今後価値がじわじわと上がる可能性も秘めています。

現時点での中古車相場は、200万円台と少し根が張りますので、学生には少し厳しいかもしれませんが、そこそこ収入のある20代の方でしたら維持は可能かと思います。

イタリアの小さな高級車をぜひ!

ランチアは古くより高級車製造に力を入れてきた経緯から、小型車だけとなった今も、外装内装のいたるところにクラフトマンシップに溢れる作りが施されています。

また、小気味よく回るフィアットやアルファロメオのエンジンを搭載するため、走り込む車ではないにしろ、味のあるフィーリングを楽しむことができます。

維持の面でも、フィアットやアルファロメオの流用パーツが多いため、イタリア車を専門とするショップに持ち込めば、比較的安めのメンテナンスが可能です。

ただ、気分屋なイタリア車ですので、オイル残量やエンジンの調子など日々の細やかなチェックはお忘れなく!

それでは今日はこの辺りで失礼します。

次回はアルファロメオ編をお送りしますのでお楽しみに!!

コメントを残す